マイクロ部品・細胞操作用多機能マニピュレータ

 近年,人工授精,人工生体の作成,センサやアクチュエータとしてのデバイス応用など,バイオエンジニアリングの応用が今後益々の発展が期待される重要な分野となり,集合体としての平均的な特性だけではなく,単一の細胞や生体分子の特性を明確にすることが求められている.そのため細胞や生体分子を選別し,個別に検査,把持・加工する等の多様な操作に適した支援装置が望まれている.一方近年では,機械加工を含む様々な方法でマイクロ部品が製造可能となり,多様な材料で製作された高性能なマイクロマシンの実現が期待されている.さらに生体と融合させた新たなデバイスの実現は,大いに期待されている.そのためには,細胞とマイクロ部品の両方の操作を容易にできるマイクロマニピュレータの実現が必要である.

  本研究の目的は,細胞や生体分子,マイクロマシンといった様々な微小物を統合して扱うことのできる,次の特徴をもつマニピュレータシステムを提案・実現することである:

  1. 1)気体・液中さらに密閉空間でも利用可能,

  2. 2)多様な特性の微小物を操作可能,

  3. 3) ニードル(指先)の交換,機能変更,追加が容易,

  4. 4)駆動部がコンパクトに集約され,運動側に配線なしで微細な遠隔操作可能.

  5. 5)十分は把持力を発生可能(> 1mN)